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自死遺族支援を考える講演会、年越し相談会を開催しました

秋田なまはげの会は、12月19日、秋田市の秋田県社会福祉会館において自死遺族支援を考える講演会を開催、50名の来場者がありました。
講演会の講師は、佃祐世弁護士(広島弁護士会)。「自死遺族を取り巻く問題~悲しみだけでは終わらない~」と題して、約2時間ご講演いただきました。
佃先生は、約9年前に裁判官だった夫を自死で亡くされました。その後、4人の子どもを育てながら司法試験に合格、現在は、弁護士として自死遺族を支える活動をされています。
講演は、自身の体験談から始まりました。裁判官としてバリバリ仕事に取り組んでいた夫が、脳腫瘍をきっかけにうつ病を発症、別人のように衰弱して自死に至る経緯が克明に語られました。
後半は、弁護士として自死遺族支援にどのように取り組んでいるかというお話しです。賃貸住宅等で自死した場合の損害賠償義務、過労自死の場合の労災申請の問題、いじめ等による児童生徒の自死の場合の学校等への損害賠償請求など、自死遺族を取り巻くたくさんの困難な法律問題への取組みについてお話しいただきました。
自死遺族が置かれた状況は、それぞれ異なっています。遺族が一歩踏み出すためには、話をよく聴き、問題となること(社会的問題、法律問題)を整理、関係機関等へつなぐことが大切であると締めくくられました。

講演会終了後、毎年恒例の「年越し相談会」が行われ、4件の相談がありました。

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